上手な生命保険の選び方

生命保険の加入率は約95% (郵便局の簡易保険やJAの共済を含む)ですから、ほとんどの人が生命保険に加入しているといえます。しかし、加入者がすべて上手に加入しているかというと、そうではないようです。

生命保険は万能ではありません。また、最低で、も5年、普通は10年から30年、40年の長期スパンのライフプランを考えて加入するものです。したがって、加入の仕方によって、その効果は大きく変わります。

月々の保険料は少なくても、トータルで支払う額は、住宅ローンの次に高額といわれます。ですから、加入の際にはいくつかのポイントをおさえて、それに合った生命保険にはいることが大切になります。

(1)加入までの流れとポイント

加入までの流れとその際のポイントを掲げると、次のようになります。

加入の仕方1)

ライフプランニングこれからどのような生活を望み、どのような人生を歩もうとするのか、ライフサイクルを考え、家庭や家族の状況、自分の実現したい目標にそったプランを立てます。

2) 加入の目的

ライフプランを立てると、実行するうえで経済的裏付けとなる、資金計画(マネープランニング)が必要となります。

生涯計画にそった経済準備の手段と方法を選択し、計画的に実行していくために、将来にわたって必要となってくる準備資金について、なにを優先させるか順位をつけ、いつまでに資金が必要かを、ライフプランと照らし合わせて明確化します。

生命保険は、保障機能と貯蓄機能を併せ持ち、資金計画の手段として有効かつ合理的な方法といえます。なお、個人と法人の生命保険加入の目的は様々です。

3)必要保障額(保険金額)の計算

生命保険は、自分ですでに準備済みの資金と、社会保障と企業保障で足りない部分を補完するのが役割です。むだなはいり方をしないよう、すでに準備済みの資金をチェックして、必要保障額を求めます。必要保障額の設定li,ライフプランにそった資金の収支を十分に考慮し、将来にわたって必要な保障金額、満期時の受取り金額、払込み保険料の3点を設定します。

4) 目的に合った生命保険の選択ライフプランに照らし合わせて、加入目的が明確になると、それに応じて保険の種類の選択が可能になります。個人と法人の目的に対応した生命保険の種類を一覧表にすると、図表2-27のようになります。

5)保障の期間の設定
保険期間には、一生涯保障するものと、期間を定めて保障するものの2種類があります。ライフプランに合わせて期間を設定します。

6)実行可能度チェック

保険の設計が終わると、実行可能かどうかのチェックが必要となります。理想のプランを実現させるには、プラン実行のコスト(保険料)が支払可能かどうか、日々の生活を圧迫しないように決定する必要があります。

暮らしを守る生命保険は、継続させることが大切です。将来の資金計画のためのプランによって、現在の資金繰りが悪くなっては意味がありません。無理なときは、もういちどプランを練り直します。

7 ) 加入

前記のことを経たうえで、もういちどライフプランに合わせて無理がないか検討し、加入の手続をとります。決定にあたってファイナンシャルプランナーなどに相談するのか望ましいことは前述のとおりです。

加入後のメンテナンス

生命保険は、家族の年齢や構成、世帯主の収入の変化、社会情勢の変化などに応じて、定期的に見直す必要があります。特に現在は、超高齢化社会を前にして日本の経済状態が変わり、終身雇用・年功序列がくずれ、収入計画が立てにくい状況にあります。

また、将来の公的年金や企業年金の受給にも、不安要素が隠せない状況にあります。こうしたなかで自己のライフプランを実現するには、個々の自助努力がかなり重要なポイントとなります。

そのためにも、ライフプラン上の目的に合った保険に加入してベースとなる保障をおさえ、それを定期的にチェックし、部分的に修正を加えていくのが得策といえるでしょう。保険加入後も保険の相談はFPにするといいです。そうすることにより、途中で起こりうる突発的なリスクに対応することが可能になります。

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